統合失調症の症状について

診断の骨格となる主な症状について記載します。全ての統合失調症の方が下記全ての症状を併せ持つわけではありません。

幻覚

知覚刺激が実際存在しないのに、現実となって現れる感覚。異常知覚。統合失調症以外の精神疾患でも幻覚は生じる。統合失調症で最も多い幻覚は幻聴です。周囲に誰もいないのに、命令や批判、脅しのような声が聞こえ来て苦しい体験をされたりします。対話形式となりブツブツと独語をしたり、声が聞こえてくる誰もいない天井などの方向をにらみつけたり、幻聴に聞きいってニヤニヤ笑ったり(空笑)することもあり、周囲から奇妙に感じられることもあります。

妄想

その方が所属する文化圏内にある他の人と共有できない誤った信念で訂正不能である事が特徴。妄想もうつ病双極性障害など他の精神疾患での出現するが、統合失調症で多いのは被害妄想が多い。「周囲から監視されている」「TVで自分のニュースを流され、街中の人が自分の事を指差して笑っている」など、本人にとってはありありと実際に体験されており、苦しいばかりである。

解体した思考・会話

思考が混乱し、思考の流れが分断され脈絡がなくなる。会話の滅裂になり、全体としての意味統合性が低下し、何を話しているのか分からなくなることもある。

まとまりのない言動・緊張病勢の行動

昏迷、拒絶、無言、常同症、衒奇症、カタレプシーなどの特有の症状で彩られた状態。
統合失調症に特異的な症状ではなく、うつ病双極性障害自閉症スペクトラムなどでも見られるものである。

陰性症状

感情の反応性の低下、喜怒哀楽が薄まり他者との感情共有が乏しくなる、論理性が欠如し会話の内容が空疎になる、意欲や目的性のある行動が少なくなる、自分の世界に閉じこもり、他者とコミュニケーションをとろうとしなくなる、職務行為/社会関係/自己管理能力は以前に比べ低下したりする事が多い。

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