体験様式の違い

おはようございます。院長の荒川です。

以前受付スタッフのブログで、調べるプロセス、気づくための苦労やそのプロセスを省略することが多く、自分で努力して気づけるようになることが減った~という記事がありました。


確かに情報検索がいとも簡単にできて、以前のように図書館に行って調べたり、知らないことを知っていそうな人を見つけて話を聞くなどという体験が減りましたね。
多くの情報が公開され誰でもいつでもそれらにアクセスできるようになった事の弊害のように語られることもあります。
昔は汗水垂らして足を動かし、ドキドキしながら勇気を出して質問してみないと自分の知りたい事が知れない時代からすると、楽々とネット検索でそれなりの情報にアクセス出来て便利になったものです。

かつては目と手を素早く協調させて動かし、いかに辞書を早く引くか?などを練習と遊びを兼ねて友達と競いあったりしていました。
膨大な情報を自分の中で体系付け、重要な項目を何度も抽出しやすいように工夫していたかと思います。子どもから大人まで、自分の癖のある脳と対峙して、いかに癖のある自分の脳が目の間にある課題を学習していけるか?なんて、自分で考える工夫があったかと思います。

先生が気づくまで課題に取り組ませる、それをただひたすら“待つ”というのはある一面ではとても大切な話ですが、人によってそれぞれの物事の捉え方や感じ方、つまり体験様式が違ったりするものですから、一概にそのやり方が良いか?というと疑問が残ります。

個によって体験様式が違うのだから、学習の方法も違ってよいはずで、全員が同じやり方で目的を目指さないといけないわけではないと。個によっては1~10まできちんと具体的に説明した方が、目指す理解に到達しやすい方もいるかと思います。

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